現在、長きに渡るコロナ禍において、墨田区を始め東京都、全国の多くの人々が窮屈で不安な日常生活を強いられております。
また、それに追い打ちをかける様、ウクライナ戦争を発端にエネルギーや食糧等に対する国際動向の中、日本は「悪いインフレ(収入が上がらない中での物価高騰)」に襲われています。
更にこの状況下、考え難い増税論が沸き上がっています。日本の舵取りは大丈夫なのか、私だけでなく、疑問を持つ人々が墨田区でも日々増えてきているものと想像できます。
今墨田区にとって重要な事
平成十一年(1999年)頃、墨田区は財政危機に陥り、財政再建団体に転落するのではないかと言われていた時代がありました。当時私は区議会議員であり、その中で区議会において意見されたのが「貧すれば鈍する」でありました。窮乏すると心も貧しくなってしまうという意味合いであります。
墨田区は下町、江戸文化が未だ残る、「義理」「人情」が区の伝統文化として定着している東京の貴重な地域の一つです。それが、コロナ禍で人々に分断が生じ、地域コミュニティーの弱体に拍車をかけています。
「失ったものを取り戻すことは中々難しい」
町会・自治会、学校、保育園、幼稚園、商店街、神社、各スポーツ並び文化団体等による子供から大人までの〝人的交流を早期に元に戻していく〟ことが非常に大事です。墨田区はこの事に細心の注意を払い、感染症に対して自ら情報分析を行い、区独自の判断で行き過ぎた分断を緩和させるよう努めなければなりません。冷え込む区内経済に対しても重要です。
人的交流が薄い中で「マインド(心)」を高めることは不可能であり、区民の自発的な活力〝やる気〟を取り戻さないといけません。